まつろむ先生の徒然日記

転職情報や傷病手当金、通勤災害など

年金のページは牛歩です

年金のページは牛歩です。


1ページ作るのに時間がかかります。


やっと9ページとなりました。



http://www.matsui-sr.com/nen-new/2-2.html



明るさを変える

どうすれば自分の頭脳を使いこなせるかを知るために、ちょっとした実験をしていただきます。これは、以下述べていくことを理解するのに必要なことですから、実際やってみることを強くおすすめします。

過去の楽しかった出来事を思い描いてください。しばらく忘れていたような思い出がよいでしょう。その当時の様子をそのまま思い浮かべてください。必要なら目を閉じても結構です。

楽しかったときのことが目に浮かんできたら、その情景の明るさを増してみてください。どんどん明るくしてください。次は、次第に暗く、ほとんど見えなくなるまで暗くしてください。さあ、もう一度、どんどん明るくしてください。

明るさを変えたときに、どんな気持ちの変化がありましたか。一般的には、情景を明るくすればそれだけ感情も高まってきます。明るさの増加が気分の強さを増し、暗くなれば気分の強さを減少させます。

これまでに、思い描いた情景の明るさを変えて、それに対する感情まで変えることができるなどと考えたことはおありですか。多くの場合、脳が写し出すがままの情景を受け入れて、それに対して期限をよくしたり不愉快になったりしていたのです。




どんどん暗くする

次には思い出すだけでも不愉快な経験について考えてみましょう。その情景をどんどん暗くしていきます。十分に暗くしてしまうと、もうそのことで悩まされることはありません。私はこうしたやり方をある女性から学びました。

彼女はいつでも幸せだと語っていました。なにごとも彼女を悩ませることがないのです。

どういうことなのか尋ねたところ、彼女は次のように答えてくれました。「不愉快な思いが頭の中に浮かんでくることもありますが、そんなときには画面を暗くしてしまいますの。」

明暗は、視覚を構成している要素のひとつです。これらの要素を利用すれば目に映ることを、それが何であっても修正することができます。

聴覚や触覚も同様にいろいろな要素がからなっていますが、ここでは視覚に注目することにしましょう。

明るさは、変化させることのできる要素のうちのひとつにすぎません。別の要素に目を移す前に、明るさに関していくつか付け加えておきましょう。頭の中の情景を明るくしすぎると、ほとんど真っ白になってしまい細部を見ることができなくなります。こんな場合には、印象派薄れこそすれ強まることはありません。

明るければ印象が強まるという関係は、極端な場合には通用しなくなるわけです。

印象の変化は思い出の内容にも関係があります。あなたの楽しい思い出が、ろうそくの光だったり、あるいは日の出や夕焼けだったとしたら、ある程度薄暗いことがその魅力となっています。こんな場合に全体像を明るくしてしまったら、印象は薄れてしまいます。

一方、暗闇での恐怖を頭に描いたとします。恐怖の原因は何も見えないことにあるわけですから、その情景を明るくしていって、結局そこには何も無かったことがわかれば恐怖も薄らいでしまいます。こうした例外もありますが、これはこれで筋が通っています。いずれにせよ、このようにして経験してきたことに修正を加えることができるのです。



大きさを変える

では、次の要素に移りましょう。楽しかった出来事を思い浮かべ、その大きさを変えてみましょう。まず大きく、どんどん大きく、次には小さく、どんどん小さく……。いかがでしょうか。

一般的には、大きくすれば印象が強まり、小さくなれば弱まります。ここでも、大きくしすぎると、この限りではありません。不自然なほどに大きくなると、恐怖の強さではなく質の方が変わってしまいます。たとえば楽しかった思い出がこっけいに見えたりします。

不愉快な思い出の場合、その大きさを小さくすればいやな感じを押さえられますが、逆に情景をこっけいなほどに拡大することもできます。

あなたの場合どちらが有効かやってみてください。因果関係はどうあれ、あなたの場合に有効に働き、体験をうまくコントロールできる方法さえみつかればよいのです。

「灰色の未来」とか「明るい見通し」とか「世界は闇だ」とか「取るに足りない小さなことを大きく取り上げる」などの言い方がありますが、これは比ゆではなく、語り手の頭の中の様子を正確に言い表しているのです。

灰色の未来を嘆く人には画面を明るくするように、小さな問題を拡大してとらえる人には映像を小さくするように言ってやれば、事態は改善されます。

以上のように頭に浮かぶ映像をいろいろといじってみようとは考えたこともないかもしれませんが、必要なものはすべてあなたの頭の中におさまっているのです。

あなたの頭の中にあることはあなた自身がコントロールできるはずですし、あなたにとって重大なことですから、他人任せにしないで自分で使いこなそうではありませんか。